梅雨はとても蒸し暑く、ジメジメとした湿った空気がつきまとう季節。
降り続く雨も特徴のひとつですが、湿度が高い分、髪の毛の広がりや化粧崩れなどのトラブルも増えてきます。
実は梅雨も「肌荒れ」が起こりやすい時期でもあるため、注意が必要なのです。
なぜ、梅雨の時期に肌荒れが起こるのでしょうか？
梅雨と肌荒れの関係を見ていきましょう。
梅雨時の肌荒れの原因とは？
●湿度の高さ
梅雨の特徴としてまず挙げられるのが、湿度の高さです。
肌にとって理想的な湿度は、60～65％程度と言われていますが、梅雨の時期に80％にも上がります。
湿度が高すぎると、かえって肌環境が悪化してしまうことがあります。
肌環境が悪化すると、雑菌が繁殖しやすくなり、赤みやかゆみ、ニキビなどの原因になるため、注意が必要です。
●UVケア不足
梅雨の時期は雨や曇りが多く、UVケアを怠りがちです。
日焼け止めを塗らずに、帽子やサングラスを持たずに外出すると、知らず知らずのうちに紫外線のダメージを受けることになります。
●冷房による冷え
梅雨の蒸し暑さを和らげようと、オフィスや自宅で強めに冷房を付けていませんか？
しかし、寒いと感じるほど部屋を冷やすのはよくありません！
体が冷えると血行不良になり、肌のくすみやニキビなど、さまざまな肌トラブルの原因になります。
●胃腸の弱り
漢方の世界では、“過剰な湿気は胃腸を弱らせる”と考えられています。
湿気の多い梅雨や夏に、食欲不振や消化不良が気になる方も増えてきます。
胃腸が弱くなると、むくみ、頭や体が重くなり、頭痛やめまい、疲れやすい、だるいなど、疲労もたまりやすくなってしまいます。
疲労がたまることで、ストレスになりお肌に影響が出てきます。
梅雨時のスキンケア
梅雨時の肌荒れを防ぐには、テカリやベタつきを抑えて肌をしっとりさせること、紫外線対策をすること、寒さ対策をすることの3点がポイントになります。
それぞれ詳しく説明していきましょう。
●丁寧な洗顔で、肌を清潔に保ちましょう
梅雨の時期は、湿度が高く皮脂の分泌が多いため、ニキビができやすくなります。
また、皮脂をエサにする常在菌も増えやすく、肌トラブルの原因になります。
この時期は、こまめにタオルで汗を拭き取り、夕方帰宅したらすぐに洗顔しましょう。
また、洗い流すタイプの角質除去剤もおすすめです。
洗顔後は、基礎化粧品で丁寧に肌を保湿すること。
梅雨時とはいえ、保湿を怠ると肌のバリア機能が低下し、肌荒れしやすくなります。
●UV対策アイテムで日焼け対策を
梅雨の時期でも、紫外線が強い季節であることを忘れずに！
外出前には必ず日焼け止めを塗り、雨の日以外は帽子やUVカットのサングラスを着用することです。
曇りや雨の日に気を取られず、しっかりと紫外線対策をすることが大切です。
●冷えには注意、カーディガンで温めて
体が冷えないように、薄手のカーディガンやシャツを持ち歩くと便利です。
会社や電車内など、気温調整が難しい場所に行くときには、さらりと羽織れるものを持っておき、体の外から温めるようにしましょう。
●リンパの流れを促進するマッサージ
水分の流れをコントロールしているのがリンパです。
マッサージでリンパの流れを促進することで、水分の流れを促すことができます。入浴後や洗顔後にお肌をなでるようにマッサージして、スッキリさせましょう。
梅雨時のインナーケア
梅雨の時期の肌荒れを改善するためには、インナーケアの見直しもマストです！
こうした季節の変わり目に起こる身体の不調は、疲労が蓄積するほど顕著に現れやすいです。
肌トラブル改善には、気血の巡りをよくする食品を食べるとより効果的です。
●水分代謝を促進する食品
体に水が溜まってしまうと体調不良のもとに。
体に水をため込まないためにも、水はけをよくする食品を摂りましょう。
例：
パセリ、納豆、冬瓜、小豆、黒豆、アサリ、昆布、ハトムギなど
●胃腸の機能を高める食品
胃や腸は湿の影響を受けやすい場所です。
胃や腸が弱ると、さらに水はけが悪くなるので、胃腸を養う食材も積極的に摂るようにしましょう。
例：
玄米、さつまいも、じゃがいも、山芋、いんげん、枝豆、とうもろこし、かぼちゃ、かつお、さば、鶏肉など。
●冷たいもの、甘いものは避けましょう。
冷たいものは、胃腸の働きや水分代謝を低下させてしまうので、温かいものを食べるように心がけましょう。
糖分の多いものや甘いものは、水分を体にためてしまいやすい性質があるので、むくみの原因につながります。
梅雨時期の肌荒れは、スキンケアとインナーケアで肌の調子を整えよう！
梅雨時の肌荒れは、湿度や気温が高いことによる皮脂分泌の増加、エアコンによる肌の乾燥、紫外線の増加などが主な原因です。
梅雨時の肌荒れには、クレンジングや洗顔をいつもより丁寧に、優しく丁寧に行うことが大切です。
また、保湿ケアを徹底することで、ベタつきやカサつきを抑えることができます。
雨や曇りが多い梅雨の時期も、紫外線から肌を守るための対策を行いましょう。
また、内側からもケアしてあげることで、対策はばっちりです。
うるおいを大切にした丁寧なスキンケアとインナーケアで、ジメジメした梅雨を健やかに乗り切りましょう！
